この記事では決算書が読めるようになるために必要な知識を解説するシリーズの一つとして「流動資産」について説明します。
会社の決算書の貸借対照表を見ると、流動資産って項目ありますよね?
ここの項目です。
実は、資産には「流動資産」と「固定資産」という区分があって、以下のルールで分けられています。
(これは負債項目についても当てはまります)
①正常営業循環基準:営業のサイクルである商品の仕入から売上に至る流れの中にある項目を「流動資産」や「流動負債」と考えるもの。
②1年基準(ワンイヤールール):決算日の翌日から起算して1年以内に決済される資産あるいは、負債を「流動資産」と「流動負債」と考えるものです。それ以外は、「固定資産」と「固定負債」と考えます。
実務上は、まず、①正常営業循環基準を適用し、この基準で判断できなかったものにさらに②1年基準を適用し、「流動」と「固定」の項目を分けます。
図解するとこんな感じです。
ですので、流動資産には以下の2つの項目が含まれることになります。
■営業サイクルにある資産(売掛金・棚卸資産等)
■1年以内に決算される資産(仮払金、前払費用等)
流動資産に含まれる各項目については、以下の記事にて解説しますね。
「現金および現金同等物」の現金同等物ってなに? | はるのビジネス力向上ブログ
営業債権は販売代金を受け取れる権利のこと | はるのビジネス力向上ブログ
棚卸資産ってなに?【棚卸資産と在庫は同じものです】 | はるのビジネス力向上ブログ
その他流動資産の”その他”ってなに? | はるのビジネス力向上ブログ
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